2024/11/14 17:14

1. シングル50番と20W50の違いとは?
ハーレーのヴィンテージモデルには「シングル50番」が、ショベル以降のモデルには「20W50」が推奨されています。
この「50番」と「20W50」の違いは??
「シングルの方が固い、油膜が厚いからヴィンテージに適している、オイル漏れしにくい」と説明を受けたことがある方も多いのではないでしょうか?
結論を先に申し上げると、当時の技術ではマルチグレード(⚪︎W50)の技術がなかっただけで、現在使用するなら確実にシングル50ではなくマルチグレードがベストです。
しかし現在でも当時の指定オイルのシングル50を入れたい方が多く(特に日本では)メーカーも一部製造してはいますが、あまりオススメしていないのが現状…
シングル50とマルチグレードの50番の違い
実は、**高温時(油温100℃)でもどちらも「50番」**であれば同じ粘度を保ちます。しかし、低温時や始動時に違いが大きく現れます。
冷間時にシングル50番の方が「20W50」に比べて硬く、20W50の「W」は「Winter(冬)」の意味で、寒冷時でも一定の柔らかさを保つように設計されています。したがって、低温時には20W50の方が柔らかく、始動性が良いという特徴があります。
2. ヴィンテージハーレーに20W50を使っても良いのか?
ヴィンテージハーレーでもマルチグレードを使用することで冷間時の始動性向上、燃費向上、レスポンス向上します。
またキックも軽くなるので
冬場は特におすすめと言えます。
高粘度でエンジン保護、メカノイズ低減を重視したい方は60番のマルチグレードを入れるのもいいでしょう。
それでも冷間時はシングル50よりも柔らかく始動性に優れます。
ただし50番のマルチグレードよりもレスポンス、燃費、始動性は落ちます。
ここは好みに合わせて選んで下さい。
3. 結論:ヴィンテージハーレーにおすすめのオイル
ヴィンテージバイクでも「⚪︎⚪︎W50」はおすすめです。低温時でも柔らかく、エンジンがかけやすいので、利便性や性能を求める方には最適です。しかし、あえてキックの重さを楽しみたい方には、シングル50番のオイルを選ぶのも良いでしょう。